ごあいさつ
MAINSTREAMとNEW STREAMの編集陣が全精力を注ぎ込んだことは、新学習指導要領の趣旨に沿った「積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度」と「コミュニケーション能力」の育成を通して、大学入試も視野に入れながら高校生を英語の「学習者」から「使い手」へと導く教材の作成である。
本書は学習効率と効果を上げるために日本語をレベルによって適所に援用し、生徒が興味・関心を示し、心に残り、また意見などを出しやすい題材を精選している。さらに各レッスンは、教師にも生徒にも分かりやすく使いやすい構成となる工夫が凝らされている。
新版では、文法を学ぶのではなく、自然と文法が学ばれるように配慮しており、英語が流れるように取り込まれ、正確かつ適切な英語の使い手となる能力が育成されるはずである。
安藤昭一先生ら初代編集陣に代わって、私たちがMAINSTREAMとNEW STREAMの編集を引き継いで以来10年以上が過ぎました。その間、先生方から高い評価を受け、全国各地の高校で使用されて参りました。このたび、最近の英語教育研究で得た成果や教育現場での実践、先生方から頂戴しましたご意見などに基づく新学習指導要領対応の完全新版をお届け致します。
今回の新課程版では、新学習指導要領が目標とする英語によるコミュニケーション能力の育成だけでなく、大学入試にも対応できる英語力の育成も可能な教科書にするために、様々な工夫を盛り込み、英文の内容や難易度など、両シリーズともにレベルアップを図りました。今後も先生方のご意見を指針として、より良い教科書にしていきたいと考えております。これまでと同様にご支援賜りますようお願い申し上げます。
2013（平成25）年度から実施される新学習指導要領では、「生きる力」「思考力」「判断力」「表現力」がキーワードとなっており、これは21世紀に生きるこれからの人たちにとって不可欠な力であることは万人の認めるところです。また、外国語科においては、4技能を「統合的に」育成することや論理的思考力・批判的思考力を養うことが重視されています。そのために「コミュニケーション英語」と「英語表現」という科目が新設されました。
MAINSTREAMおよびNEW STREAMでは、これらの時代の要求に応えるべく、内容・構成を吟味し、旧版以上に使う側のことを考えて作ってまいりました。ぜひご高覧たまわりますようお願いいたします。そして、より良い教科書にしていくためにも、みなさまのご意見・ご要望をいただきますよう切にお願いする次第です。