教科科目やテーマの内容(content)の学習と外国語(language)の学習を組み合わせた学習(指導)法であるCLIL(Content and Language Integrated Learning)。日本では、クリルや内容言語統合型学習とも呼ばれています。
増進堂・受験研究社では、このCLILをこれからの語学学習の重要な切り口であると考え、英語検定教科書への導入や、CLIL専用教材の出版を行っています。様々なテーマを題材にしたCLIL教材を通じて、学習内容への興味喚起や、生徒の思考や意識を高めやすくすることはもちろん、他者・異文化の価値観にも触れることで、多様な考え方を受け止め対話を深めていく機会を提供していきたいと考えています。
CLILライブラリーでは、そのような選りすぐりの教材コンテンツをラインナップしていきます。
自らの食や消費行動が、社会で起こっている課題とどのような関連性があるのかを知り、多角的に考えを深めていきます。
たとえば身近なバナナを題材にしたUnit 3では、日本で多くの人が手軽に購入している裏側で、生産国の農家が充分な収入を得られない現実や、過剰な森林伐採などによって生態系のバランスが崩れている事実に触れ、食に対する持続可能性について考えます。国際探究の学科(コース)を設置する学校でもご活用いただきやすい教材です。
また、本教材で扱う文法事項は、中学分野を中心に構成されており、内容的にも、文法的にも、CLILの入門として取り組みやすいように工夫されています。
教師用指導書(Teacher's Manual)には、CLILの4つのCのフレームワークや授業展開例のほかに、発話例や社会面の留意点を各パートに整理しています。最終単元のUnit 8には、生徒の評価方法の指標となるルーブリック評価を掲載しています。
西洋の思想や価値観の背景に、聖書の代表的な一節を題材にして触れていきます。
題材に選んだ聖書の各節(たとえ話)は、生徒自身にも身近な内容で、自分はそのときどんな行動を取るだろうかと考え、生徒どうしの対話の中で葛藤や変化が生まれるような「答えのない問い」で構成されており、宗教の枠をこえて、社会で直面するさまざまな課題に向き合う力を養います。
また、本教材で扱う文法事項は、中学分野を中心に構成されており、内容的にも、文法的にも、CLILの入門として取り組みやすいように工夫されています。
実践校では、「何でも意見に出していいんだ」という自由で議論しやすい空気が教室に生まれることや、シンプルな英語で自分の考えが表現できることが生徒の自信につながり、進路の選択では、国際教養系の大学を志望する割合が増えてくるといった事例が報告されています。
教師用指導書(Teacher's Manual)には、CLILの4つのCのフレームワークや授業展開例のほかに、発話例や英語面の留意点を各パートに整理しています。また、聖書の知識がなくても授業を進めていきやすいように、聖書の訳例や語句・語法の解説、聖書の内容面での留意点も丁寧にまとめています。